HLABは創業から10年間にわたってサマースクールの実践経験や柳井正財団海外留学奨学金制度の運営などを通して「身近なちがいを学びに変える」ためのプログラムやコミュニティづくりの実践と蓄積をしてきました。HLABカレッジ・レジデンシャル・プログラムは今までの知見を最大限につめ込んだ、共同生活を学びの中心に据えた新しいプログラムです。
SHIMOKITA COLLEGE(シモキタカレッジ)は、HLABカレッジ・レジデンシャル・プログラムが実装される初めてのカレッジです。2年間の全寮制のプログラムとなり、第1期は2021年4月から2023年3月まで、SHIMOKITA COLLEGEに居住しながらプログラムに参加します。
HLABカレッジ・レジデンシャル・プログラムは、ともに暮らすことから学びが生起するように、以下のような特徴を有しています。
(1)偶発的な学びが生まれる仕組み
学びの場として一番重要な「交流や学び合いが自然に生まれる文化」を育む仕組みを空間やプログラムに組み込まれています。食堂やラウンジをはじめとする共有スペースが各フロアにあり、自由に使うことができます。カレッジが開催するイベントだけではなく、カレッジ生によるイベントも開催されます。また、社会の第一線で活躍する人がアサインされるメンター制度をはじめ、キャリアや研究について相談ができるオフィスアワーなど、交流を通して学びが深まる仕組みをどんどん活用することができます。
(2)多様性豊かなコミュニティ
カレッジは、大切にする価値観を共有している、分野や背景が多様なメンバーが交流するコミュニティです。学び豊かなコミュニティにするために、文化にマッチするかの観点と、一人ひとりの分野や背景の多様性の観点から選考を実施します。また、実際に居住している人だけではなく、カレッジ生の相談に乗ったり共に学んだりする人を「フェロー」として迎え、それぞれの人がロールモデルを見つけられるような仕組みになっています。
(3)学びやキャリア、成長へのサポート
カレッジでは、一人ひとりの学びやキャリアに合わせたサポートが行われます。個々人の興味関心に合わせて、ロールモデルとなるフェローとの面談の機会が作られます。また、リーダーシップの発達をサポートするプログラムや、リベラル・アーツのセミナーなどアカデミックな学びを深める機会、地域と連携したプロジェクトを通した学びの機会が用意されていて、希望者は自分の学びたいことに沿って好きなものを受けることができます。
HLABカレッジ・レジデンシャル・プログラムは、以下の教育目標を掲げ、世界に違いをもたらすリーダーを育てます。
- 多様性の中での共創力
身近な違いを尊重し、自身の学びと成長に変え、チームの力に昇華することができるリーダーとなる。 - 楽しみ学びを続ける姿勢
分野を跨いだ知的好奇心と情熱を持ち、一生学び続けるリーダーとなる。 - パブリック・マインド
自分の領分を越えた関心を持ち、世のため人のために行動し続ける、変革的リーダーとなる。
HLABレジデンシャル・カレッジ・プログラムにはリベラルアーツ・プログラム、コミュニティ・プログラム、イマーシブ・プログラムという3つのプログラムの柱があり、カレッジ生はこれらを体験します。生活の中でそれぞれでの学びが入り交じることで、居住型教育ならではの総合的な体験となります。
※以下が現時点版のプログラムの詳細です。
(1)リベラルアーツ・プログラム
アカデミック・アドバイジングの仕組みを通じて、カレッジ内外の学びのデザインを行うほか、カレッジ生同士が、それぞれの学校・大学で得た知識や自分のアカデミックな興味を周囲と共有するセミナーを核とするプログラムです。カレッジ生が自分自身のセミナーを設計し、教える中でアカデミックな学びについて考え、大学での学びにも新たな視点を持つことができるようになります。
ほかにも、外部からゲストをお迎えして実施するフォーラムや地域の文化施設などと協働する中で生まれてくる学びの場など、HLABのデザインした仕掛けを通じて、カレッジ生はリベラルアーツを体感することができます。日本の教育機関ではまだ難しい、分野横断的に知的好奇心を発揮し、思いがけない興味を発掘することのできる、またとない機会です。
(2)コミュニティ・プログラム
全体で130人のカレッジ生が生活するレジデンシャル・カレッジでは、生活の単位、学び合いの単位として「ハウス制度」があります。これは「生活 × 学び合い」を実現するための工夫であり、世代を越えた交流を促すための仕組みです。また、気軽に相談し合える、家族のような存在でもあります。自らの学びについて振り返る「リフレクション」をこの単位で実践し、生活の中でお互いの学びを深め合います。
また、学生が自分の生活するハウスでリーダーシップを発揮する中で信頼関係の構築方法や、チームマネジメントを身に着けていきます。あるいは、自発的にイベントを企画するなどの自主運営を通じ、カレッジの文化をカレッジ生自身の手でつくり上げることを体験します。
(3)イマーシブ・プログラム
キャリアについてアドバイザーと会話する機会を定期的にもったり、ワークショップを体験したりする中で、自らの人生選択について考えるプログラムです。カレッジ生同士でのコーチング(ピア・トゥ・ピア・コーチング)などを通じ、自らに迫る選択、歩みたい人生についての思索を深めます。
また、課題解決に焦点を当てたプログラムでは、自分の生活の中での課題や学校・仕事の中で感じている小さな疑問や違和感、問題意識からプロジェクトを立ち上げます。並行して、課題解決に必要な能力をワークショップ形式で学びます。その後、自らの興味と地域の課題の交差点で、主体的にプロジェクトを運営することで、獲得したスキルを実践に基づいた経験で裏打ちすることができます。
(4)キャップストーン・プロジェクト
カレッジ生は2年目に、卒業のためのキャップストーンとしてプロジェクトを立ち上げます。HLABのメンターのサポートを受けながら、ビジネス、課題解決、芸術、学術などの分野でそれぞれのカレッジ生が自らの探究を深めます。
(1)募集対象
2021年4月から SHIMOKITA COLLEGE に入学する1期生を対象とした募集となります。
(2)応募の条件
以下の条件を満たすことが応募の条件となります。
※応募条件は、一部変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
- 2021年4月から2023年3月まで SHIMOKITA COLLEGE に居住できる者
- その上で学生の場合は以下を満たす者
2021年4月1日時点で、文部科学省が定める大学入学資格を満たしている、ないしは満たす見込みがあるもの- 参考ページ:大学入学資格について
(3)求められるコミットメント
第1期生としてカレッジの文化作りの担い手になっていただく観点で、以下のコミットメントをお願いしています。
- 企画されるプログラム(平均して週2回、延べ6時間程度)への参加
- 率先してカレッジの文化づくりに参加すること
(4)募集人数
40名程度
(5)選考方法
書類による選考を行なった後、面接を行い、入学者を決定します。
(6)選考日程
本募集では、大学受験などのスケジュールを鑑み、3回に分けて募集します。
12月選考(募集は終了しました)
- 募集開始
- 2020年11月25日(水)
- 募集締め切り
- 2020年12月13日(日) 23時59分
- 書類合否発表・面接日時発表
- 2020年12月16日 (水)
- 面接選考
- 2021年12月19日(土)ひとりあたり最大60分程度
- 最終合否発表
- 2020年12月21日 (月)
2月選考(募集は終了しました)
- 応募対象者
- 進路が確定している新大学1年生、また新大学2年生以上(社会人含む)
- 募集開始
- 2021年1月25日(月) 0時00分
- 募集締め切り
- 2021年2月14日(日) 23時59分
- 書類合否発表・面接日時発表
- 2021年2月17日(水)
- 面接選考
- 2021年2月20日(土)ひとりあたり最大60分程度
- 最終合否発表
- 2021年2月22日 (月)
3月選考(募集は終了しました)
- 応募対象者
- 新大学1年生
- 募集開始
- 2021年2月22日(月) 0時00分
- 募集締め切り
- 2021年3月1日 (月)23時59分
- 書類合否発表
- 2021年3月4日 (木)
- 面接選考
- 2021年3月6日(土)ひとりあたり最大60分程度
- 最終合否発表
- 2021年3月8日 (月)
追加募集
- 募集開始
- 2021年3月6日(土)00:00
- 募集締め切り
- 募集はローリングアドミッション形式で行い、定員に達し次第終了とさせていただきます。
- 書類合否発表
- 応募後速やかに書類審査を行い、順次発表します。
- 面接選考
- 面接は、原則応募後1週間以内に実施します。
- 詳細な日程調整は応募受領確認メールにてご連絡差し上げます。
- 合格発表
- 原則、面接実施日から3営業日以内に最終的な合否のご連絡を差し上げます。
- 初期費用入金期限
- 最終的な合格発表のご連絡の際に詳細な日時をご連絡差し上げます。
- 合否発表から起算して5-7日前後でご入金いただく形を想定しております。